世間では百年に一度の大不況という触れ込みで今回の不況を評していますが、我々製造業に取りましては毎回同じパターンで好不況を繰り返してきました。

しかし今回はその不況の波が直近の不況より大きな波で、それだけ多くの国が好調であったという証です。
これは以前の途上国である中東や中国も含め裕福な国が多くなり、不良債権の額もそれだけ大きく成った事にあります。
日本は早めに回復するという説もありますが、物作り立国で且つ輸出立国である以上お客である他国の経済が元気に成らなければ、国内需要の増加のみでは大きく回復はしない事は明らかです。

更に物作り企業にとって脅威な事は、団塊の世代に取って代わって今後主力に成って来るのが「ゆとり教育」で弊害を余儀なくされた世代が牽引して行かなければ成らない事です。
彼らのパワーで従来の様に又はそれ以上に牽引するには、企業内で更に多くの教育時間を創設し、若者達のレベルアップを図っていかなければ成りません。

新種のウイルスが人類に対して更に強力に進化して出て来る様に、我々製品作りに携わる者に取っても絶えずその技術と技能を進化させる事が、自分自身や会社そして社会共に必要不可欠な事です。

今年度は原点に戻り「自習自得」と「創意工夫」社員一人一人が技心に磨きをかけ一層研鑽するよう励んでまいります。

株式会社志磨テック
代表取締役社長 満生良次